重度歯周病の治療~歯周炎~
これ以上進行してしまったら抜歯以外の選択肢がなくなります・・・・
重度歯周病(歯周炎)の症状

- 歯ぐきが真っ赤もしくは赤紫色になる
- 歯と歯肉の境目に膿が出来る
- 骨はかなり溶けて歯周ポケットが6~8mm以上
- 歯の根元に歯石が大量に付着している
- 出血する
- 歯ぐきが後退し少し歯が長く見える
- 歯を支えている骨も3分の2以上溶けていて、歯はグラグラの状態。
- 朝目覚めると口の中がネバネバしていて、血の味がすることもある。
- 口臭はかなりきつい
症例写真

重度の歯周病となると、歯肉は膿はじめ赤紫色に変色します。これまで歯ぐきに隠れていた歯の根元も、歯ぐきの後退によりはっきりと露出されるようになります。
歯を支えている骨もほとんどが溶けてしまっているので、歯がぐらぐらと動いてしまい、物を食べることもなかなか難しくなります。
また、かなり口臭がきつくもなるので、日常生活を送るのも一苦労となってしまうかもしれません。
重度歯周病(歯周炎)の治療方法
1.正しい歯磨きの方法を知る(TBI:Teeth Brushing Instruction)

歯周病治療は患者様の努力がなければ決して成功することはありません。歯科医師・歯科衛生士の力だけでは全てを解決することは出来ません。患者様による日常的なケアが何よりも重要なのです。
そのために、まず正しい歯磨きの方法を学んでいただきます。歯科衛生士より、それぞれの患者様のお口の状態にあった、1本1本の歯をしっかりと磨ける方法を指導させていただきます。
間違った歯磨きは、歯をすり減らしたり、歯肉を傷つけたりと逆効果となってしまいます。是非、正しい磨き方をマスターし、歯周病治療の第一歩を踏み出してください。
2.スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

専用の器具で歯の表面にこびりついた歯垢・歯石を掻き取ります。
スケーリング(歯石除去)とは、歯の表面に付着したプラークや歯石、その他の沈着物などを器械的にのぞき、歯の表面を綺麗にすることを言います。歯石となってしまったプラークは、通常のブラッシングでは除去することが出来ないため、この除去には専門技術を持った衛生士による処置が必要となります。
そしてルートプレーニングとは、スケーリングのあとのザラザラになった歯の表面を滑らかにすることを言います。
汚れを落とし、表面を滑らかにすることによって、汚れが付きにくくなります。そして歯肉の炎症がおさまり、さらなる歯周組織の破壊も抑制されるのです。
※スケーリング・ルートプレーニングの症例写真
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| 治療前 | 治療後 |
ぷくぷくに腫れ上がった歯肉が、治療後には引き締まっているのがわかります。
3.外科処置(フラップ手術)

歯周病がかなり進行してしまっている場合、スケーリング・ルートプレーニングだけでは症状が全く改善しないことがあります。これは、上記の処置では除去することが出来ないほど、歯の根元の奥深くに歯石が付着してしまっているためです。
こうした歯石を除去するために行うのが歯周外科処置(フラップ手術)です。
歯肉を切開し、歯の根元を露出させ、そこで歯石を除去するのです。
4.再生療法
歯周病によって失われる歯槽骨は、実は再生する能力を持っています。なので、原因を除去すれば元に戻り得るのです。しかし、原因を除去してそのまま放っておいても元には戻りません。といいますのも、歯肉の再生の方がスピードが早いため、元に戻るはずだったスペースを歯肉が覆ってしまうためです。
それを防ぐための治療方法が、以下のGTR法とエムドゲイン法です。
GTR法(組織再生誘導法)
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歯肉を切開してプラークを除去したあとに歯肉の上皮の下に人工膜を入れて歯肉に覆われるのを防ぎ、膜下の歯周組織の再生を図る方法です。
疾患の進行を抑制するだけでなく、喪失した歯周支持組織を再生させる新しい術式で、セメント質の新生を伴った結合組織性の付着を目的とした治療法です。手術で使用した膜は、取り出さなくても自然に人体組織に取り込まれます。
※人それぞれの体質で成功の度合いが違ってきます。
エムドゲイン法

エムドゲイン法も、GTR法と同様歯周組織を再生させる治療です。GTR法では人工膜を使用しましたが、エムドゲイン法ではその代わりにエムドゲイン・ゲルという薬剤を欠損した部分に入れ、歯肉に覆われるのを防ぐとともに歯周組織再生を誘導します。
こちらのエムドゲイン・ゲルも歯周組織が再生していく過程で吸収されていくので、取り出す処置などは必要ありません。
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